京都史蹟散策 91 天王山 史蹟巡り 7

京都史蹟散策 91 天王山 史蹟巡り 7

酒解神社 〜 天王山頂上

【交通】JR山崎、阪急京都線・大山崎
【位置】京都府乙訓郡大山崎町


そして、また階段を下りて、少し登ると、

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酒解(さかとけ)神社の末社・三社宮である。

●末社・三社宮
ここには、
天照大神(あまてらすおおみかみ)
月讀大神(つきよものおおみみ)
蛭子神(えびすのかみ)
 が祀られている。

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この前の道を右手に行くと、左手に、
●自玉手祭来酒解神社 神輿庫
がある。重要文化財。

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鎌倉時代の建築(中期)であり、
大正10年4月30日に重要文化財に指定。
庫内に室町時代以前作と云われる神輿2基が
納められている。
青いフェンスがあり、中には入れない。
この酒解神社は、無人の神社である。

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その右横が、
●本殿である。
未指定であった後、平成22年に、
国の有形文化財として登録される。
文化10年(1813年)に焼失し,
文政3年(1820年)に再建されたもので
江戸時代後期の特色がよく出ている
建物である。

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駒札によると・・
酒解神社(自玉手祭来酒解神社)
(たまてよりまつりきたる
さかとけじんじゃ)

祭神 酒解神・素戔嗚命他九柱
祭礼 5月5日
文化財(重文)板倉造神輿庫

その創建は奈良時代にまで遡るといわれ、
平安時代の延喜式神名帳にも月次、新嘗の官祭と
受ける名神大社であることが記されている。
神名帳によると旧名を山崎社と称し、元正天皇の
養老元年(717)建立の棟札があったという。

中世には山下の離宮八幡宮の勢力が強大となり、
同社は山崎山(天王山)上に遷座し、
山上の神はやがて天王社と呼ばれるようになり、
山も天王山と呼ばれるようになっていった。
さて、今日同社には非常に珍しい重文の神輿庫が
残されている。
一般によく用いられる三角形の木を積み上げた
校倉形式ではなく、厚さ約14cmの厚板を
積み上げた板倉形式で建立されている。
この板倉形式の遺構は非常に少なく、
重文に指定されているものでは、
奈良市内の春日大社にあるものが唯一であるが、
それは江戸時代のもので新しく、
現存する板倉としては当庫が最も古く非常に
貴重な建造物である。
     昭和61年3月
       大山崎町教育委員会

また、右側には、拝殿がある。

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末社として、前述の三社宮の他に
後見社(大己貴命)、
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厳島社(市杵嶌姫命)、
宮主社(足名稚命、手名稚命)
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がある。
ちなみに、酒解神社は、京都電業協会と
乙訓消防組合が毎年、(昨年は11月12日だった)
ボランティアで、境内の重要文化財の
防火設備を入念に点検している。
ことを付記しておく。

酒解神社を後にして、また、
●つづれ坂が、
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今度は何故か整備されていて歩きやすいが、
7回ほど折れると、やっと頂上である。
(下の標識から、あと3回折れて登る)
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山上の標識
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この片側に、
作・堺屋 太一 画・岩井 弘 の陶板がある。
これは、「天下分け目の天王山 大山崎町」
を参照。

頂上周辺には、これと云ったものは、何もなく、
西側に寄った所から、景色が少し見える程度だった。

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だが、よく見ると、案内板があった。

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説明文によると・・

山崎城跡
大山崎周辺は京都の出入り口にあたり、
南北朝内乱や応仁・文明の乱の際、
しばしば戦場となった。
その際、軍勢が天王山山頂
(標高270メートル)に陣取り、
城が築かれることも見られた。

天正10年(1582)6月、山崎の合戦で
勝利した羽柴(後の豊臣)秀吉は、
翌7月、山頂に山崎城を築き、
大山崎を城下町として保護した。
この時、秀吉は織田信長の後継者を意識し、
千利休らと大山崎で茶会を開いた。

しかし、大坂築城が本格化すると、同12年4月に
山崎城は破却された。
この時、山崎城の「天守」も取り壊されたといい、
構造建築物があったことがわかる。
山頂周辺は、字「古城」と呼ばれ、
後世も城跡と認識されていた。

現在も天守台、曲輪、土塁、空掘、井戸、
食い違い虎口、石垣などが残存する。
     平成25年3月
       大山崎教育委員会

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「現存」と、あったので、
それこそ周辺を散策してみると、
上記の遺構と云われそうなものが、
点在していた。

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               完。

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