京都の夏は祇園祭・祇園祭の光景と歴史(2016年以降)31 八幡山(リニュアル)

京都の夏は祇園祭・祇園祭の光景と歴史(2016年以降)31 八幡山(リニュアル)

駒札について。
祇園祭・山や鉾の駒札は、山鉾巡行時のみ掲示される場合があり、この折でないと見られないものもあります。
本篇は、この駒札を基軸に掲載し、現在の状況に適応しない箇所などは、補足と共に(*)で、付記しました。
【】付記については、公益財団法人 祇園祭山鉾連合会の記事などを参照しました。
 また、ルビについては、できるだけ、原文ママ、にしました。
(以降、継続)

●八幡山 (はちまんやま)

宵山の光景(2016年)
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鳥居の上に鳩はいない。
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前懸は慶寿群仙図ではなかった。
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駒札によると・・
応仁の乱以前の由緒を持つ山で、常は町会所の庭に祀っている八幡宮を宵山から巡行の間、山の上に勧請(かんじょう)する。
この八幡宮はもともと下京区にあった若宮(わかみや)八幡宮が東山五条に還る時、分祠されたと伝わる。(*ちなみに、八幡宮の総本社は、大分県宇佐市南宇佐の宇佐神宮である。)
山の上の少祠は総金箔の美麗なもので天明年間(1781~1788)の製作といわれる。
水引は今までの金地花鳥仙園図唐繍に替わって昭和61年より十長生図の刺繍が用いられている。
「十長生」とは不老長寿を意味する。
(*長生は中国・神仙思想によるもので、日、水、松などの不老長生の10の象徴物
のこと。
長生図は蓬萊山のような仙境を描くも中国には十長生(じっちょうせい)という言葉はない。
朝鮮の十長生は中国のそれを、朝鮮独自のものに再構成したものと考えられる。)

前懸は慶寿群仙(けいじゅしせんにん)図で元禄3年(1690)に寄進されたものを昭和62年に復元新調したのである。(*2016年の前懸は、それではない。)
見送は日輪双鳳(にちりんそうほう)人物文様の綴錦と藍地雲龍文様蝦夷錦(えぞにしき)がある。
欄縁の彫金飛鶴は(*天保年間(1830年~1844年)の工芸家)河原林秀興作と伝えられ、
また巡行の折、朱塗鳥居の上には左甚五郎(ひだりじんごろう)【1】作の木彫胡粉彩色
の鳩が飾られる。
【1】 江戸時代初期の建築、彫刻の名工。

雌雄一対の鳩であるため夫婦和合の後利益があるとされる。
鳩は古来より八幡神の使いとされ、八幡宮のシンボルでもある。

その他に美術品として海北友雪(かいほうゆうせつ)(1598~1677)【2】筆の祇園会還幸祭図屏風(京都市指定文化財)を所蔵している。
         京都市
           と、ある。

【2】 町会所の説明板によると・・
・・略歴 友雪は一世の巨匠 海北友松の男にして
名を道睴と云ふ。
画法を父に学び画を能くす。
延宝5年、歳80にて歿す。
京都今出川 十念寺に葬る。
本画は徳川初期 寛永年間 祇園会後祭の情景を画(か)きたるものにして其繊細なる筆致を以って巧みに描写せるもの。資料なり。
今を去る三百年以前の作。
目下 京都博物館に寄託中の品。・・
           と、ある。
2011年にデジタル技術で復元された。
ちなみに、2017年4月11日(火)から5月21日(日)まで、京都国立博物館・開館120周年記念特別展覧会 海北友松 が開催された。

巡行の様子(2016年)
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朱塗鳥居の上には、左甚五郎作の木彫胡粉彩色の鳩が飾られている。(黄色の枠線内)
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左側の水引は、昭和61年から水鳥が泳ぐ十長生図の刺繍。
胴懸は、昇り龍の綴錦を3枚並べたもの。
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欄縁は、黒漆塗で雲と飛鶴の彫金を配した豪華なもので天保9年(1838年)の作成とされる。(黄色の囲み部分)
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見送は、日輪双鳳婦女嬉游図の綴錦。
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巡行の様子(2019年)
八幡山 (はちまんやま)
町内に祀られている八幡宮を山の上に勧請したもので、常には町会所の庭にお宮を祀っている。
山の上の祠*は総金箔の美麗なもの。
(無料配布・京都市観光協会・説明文、より)
*八幡山拝殿は、後述の細密画でも描かれている。
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この年の見送・胴懸けは、藍地雲龍文様蝦夷錦(えぞにしき)。
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【付録】
京のまつり研究会設立10周年記念  京・まつり展.
2016年7月20日(水)~7月24日(日)(入場無料・フラッシュ不可・撮影可)
於・京都文化博物館 より
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○祇園祭山鉾34基の細密画(*より・八幡山)
この細密画は、大船鉾・鷹山の一部を除き、故 松田 元が10数年にわたって書く山鉾町を取材され、各山鉾の姿を精密に描いた昭和56年以前の細密画である。
これら山鉾の前掛、胴掛などの装飾品が、その後新調され、現在の山鉾と差異が生じているものもあるが、当時の山鉾の記録としては、貴重な史料である。
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以降、今後も継続の予定です。


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